The Power and the Glory (Penguin Twentieth-Century Classics)価格: 1,443円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 私がこの作品を読んだのは、遠藤周作の沈黙と比べようと思ったからだ。遠藤は海外では日本のグレアム・グリーンと紹介されることがある。しかしグリーンのいろんな作品をほとんど読んでからは、この二人を比べることが不自然に思えてきた。私見によれば、遠藤は生涯を通じて青年の目を持ち続けた作家であるが、グリーンは若いときから老練な大人の目を持っていたように思う。全く違った作家である。しかし沈黙に共感した人なら、この作品も面白いだろう。 英文はやや難しい。そして作品の初めの部分は重苦しくて、我慢がいる。しかし読み終えたときは、とても優れた作品だと思った。 なお、題名のthe power and |
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マイケル・ジョーダン物語 (集英社文庫)価格: 980円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 著者のボブ・グリーンは、記者会見やテレビ番組で見るようなマイケル・ジョーダンではなく、素のマイケル・ジョーダンと話をしています。この本を作ることはボブ・グリーンにしか出来なかったでしょう。ジョーダンについての本で、本書のようなものは他にありません。 けっこう長い本ですが、読み始めたら時間を忘れて一日で読んでしまいました。前から知っていたことですが、マイケル・ジョーダンという人は、バスケにおいて神と崇められていますがそれ以前に一人の人間として素晴らしい人格の持ち主だと、改めて実感しました。 |
事件の核心 (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)価格: 1,050円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 私もそうですが、無宗教を自認しがちな日本人にとって、
西洋の作品はどれもそうかもしれませんが、
本当に理解や共感を得る為には、
彼らの宗教観を理解せずして有り得ないと思います。
本作もこれに当てはまると考えます。
スケールは違うにしても、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』と同じで、
神と人間とは・・という問題を提起しているようにさえ思いました。
本作は恋愛小説と呼ばれている事が多いですが、主人公は本当に恋愛をしているのか
微妙なところで、ロマンチックなものは感じませんでした。
ど |
ボブ・グリーンの父親日記 (中公文庫)価格: 673円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 好きなコラムリストを上げろといわれたら、 彼の名前を上げる。 1947年オハイオ州のコロンバスに生まれる。 と言う事は私より10あまり年上と言う事になる。 彼は仕事一筋に生きたのだが、 彼人生の転機が訪れる、 それは娘 <アマンダ スー グリーン>の誕生、 一人の子供によってもたらされる変化を コラムリストとしての彼が1年間にわたって 日記形式で描かれている。 ベストセラー「チーズバーガーズ」 献辞にA S G にささげる とあるが それが娘の アマンダである。 子供を持たない私にも少しだけ、 後悔とうらやましと思わせた |
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